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今なぜ「お米」か
お米中心の食事をオススメするのには、主に2つの理由があります。その2つとは、
(1)和食・米食は心身に良い
(2)日本の食料自給率を向上させる
以下、それぞれについて、ご説明します。
(1)和食・米食は心身に良い
戦後、日本の食事が欧米化・飽食の傾向を強めてゆくにつれ、栄養の偏りや摂りすぎによる健康障害が社会問題化するようになりました。
これは具体的には「生活習慣病」(旧名称は「成人病」)やがん、心臓病といったもので、これらの病気が日本人の死因のかなりの部分を占めているのが現状です。
(「生活習慣病」の概略は、以下のサイトをご覧ください。)
厚生労働省「生活習慣病を知ろう!」
生活習慣病は、かつては贅沢が許される特権階級の人々が主にかかる病気で、「贅沢病」などとも呼ばれていました。
たしかに現代の日本人の食生活では、昔は特別な日にしか食べられなかったものでも日常的に口にすることができます。しかも量もたくさんある。だからついつい食べ過ぎてしまい、その結果、今では多くの人々の関心はダイエットに向いている始末。
肥満は外見を損ねるだけでなく、前述の病気の前段階でもあるわけですから、日々の食生活の中で、何としても阻止したいものです。
わたしたちの食生活の変化は、このサイトを見れば実感していただけるでしょう。↓
ごはんを食べよう国民運動「こんなに変わった私たちの食生活」
しかし現代の食生活の真の恐ろしさは、上記のような肉体面への作用よりも、むしろ精神面への作用に見られます。
現代のわたしたちの食生活は、主に輸入食料によって支えられています。
「日本で生産不可能な食材を手に入れたいから」「日本では必要なだけの食料の生産ができないから」という理由での輸入なら仕方ないのですが、「国産のものよりも輸入品の方が安いから」という理由で行われる輸入もどんどん増えてゆき、2008年にいたっては、日本の食料自給率は40パーセントを切ってしまっている状態です。
こうした動きと同時に、多くの農家は農業そのものをやめてしまい、田畑をつぶしてしまいました。
一方、日本人のライフスタイルにも変化が起きました。元々食事というのは基本的に家で作るものであり、食事は家族揃って食べるものでした。もちろん事情によってこれができない家庭もありましたが、それは少数派で、多くの日本人には「おふくろの味」というものがあったのです。
しかし70~80年代になると、夫婦共働きや核家族化などが顕著になり、調理をあまりしない家庭が増えてゆきます。外食産業・中食産業(持ち帰り惣菜)の発展もこの動きに拍車をかけます。電子レンジの普及もこの流れに追い討ちをかけました。
その結果、子どもたちも含め、多くの人はスーパーやコンビニ、ファストフードなどの調理済みの食事を当たり前のように食べるようになり、家族の団らんといったものも少なくなっていったのです。
こうした食事は手軽ではありますが、栄養や安全性(食品添加物や農薬等)に問題があり、さらに結果的には心の荒廃をも招きます。
食品が心身に及ぼす影響や家族の交流の減少ということももちろんありますが、調理済みの食品ばかりでは、なかなかその材料にまで思いが及びません。
わたしたちが食べているものは、すべてがかつては生きていたものであり、特に動物の場合は、とても苦しんで死んだものです。
特に輸入食料の場合は、その全てが「余っている食品」というわけではありません。自国の食料生産を後回しにして、輸出用の換金作物を作っている国も少なくないのです。つまりそういう国では、自国民が飢えているのに、他国に食料を輸出しているわけですね。
こうした犠牲の上に自分たちの食生活が成り立っているということを実感できない人が、食べられること、生きられることに感謝の気持ちを抱くことはとても難しいことです。それゆえわたしたちは、平気で食べ物を捨てることができるのでしょう。
しかし、こうした殺伐とした気持ちで生きている人間が、果たしてお互いに本当の思いやりの気持ちを持てるでしょうか。また、そういう人の子供がまともな大人に育つでしょうか。
現代社会を蝕んでいる様々な社会問題(不況、犯罪、差別、自殺、病気、環境破壊など)は、こうしたわたしたちの心の荒廃と決して無縁ではありません。
よって現在の輸入食料・外食・中食に頼った食生活は、体を蝕むだけでなく、人間関係、ひいては社会や環境をも破壊する一因となるのです。
わたしたちはこのような食生活を、一日もはやく改める必要があるでしょう。
そこで和食・米食です。
和食・米食なら、まず栄養バランスが良くなります。
お米はパンや麺類とは違い、おかずをあまり選びません。
たとえばパンが主食のときは、サラダやオムレツ、フライやステーキ、スープといった洋風の料理は食べますが、煮物や漬物、おひたし、みそ汁、焼き魚、刺身、湯豆腐、あえものといった和風の料理は合いません。しかし主食がごはんなら、和洋中ほとんどの料理をおかずにできるのです。
さらに和食の素材の中には、頭の働きを良くしたり、健康維持の助けをしたりするものも多いのです。
欧米でも和食がブームです。日本人が欧米風の食事で心身の不調に陥っているときに、欧米では和食が見直されているなんて、何だか皮肉ですね。
作り方さえマスターしてしまえば、和食の多くのメニューは簡単に作れますし、かかるお金も安く上がります。
また、料理をする人が増えれば、食材に関する知識も増え、安全でおいしいものがわかるようになりますし、団らんの機会も再び増えてゆくでしょう。
「普段働いていて、ほとんど料理などしない」という人も、週に一度の料理から始めてみませんか?
(2)日本の食料自給率を向上させる
日本の食料自給率は、(1)でも述べたように39パーセント。
今は外国から輸入しているから皆が飢えずに済んでいますが、全世界的な人口増と異常気象により、食料は不足の傾向にあり、また価格も値上がりを続けています。
今後日本に食料を輸出している国々が、凶作や食糧不足を理由に、輸出をストップする可能性はかなり高いといえます。
そうなったら日本はひとたまりもありません。
日本人は、食料自給率を今のうちに100パーセントにしておく必要があるでしょう。
手っ取り早く日本の食料自給率を上げるには、どうしたらいいでしょうか。
過疎化などによって失われた耕地は、すぐには復活できません。
しかし日本は、お米だけはたくさん取れます。政府による減反政策は現在も続いていますが、日本人がパンや麺類といった小麦食をやめて米食にするだけでも、主食の自給率がぐっと上がります。これだけでも大きな進歩です。
あまりおかずを選ばないお米のごはんなら、前述のようにバランスの良い食生活が可能になりますし、最悪国内にある食材だけを用いた料理をおかずに食べていけます。
それに国産の素材を使うなら、必然的に旬のものを使う機会が増えますから、同じものでも美味しく栄養価の高いものが食べられます。
このように、お米を主食にすることは、無理なく健康的に食料自給率を100パーセントにする早道なのです。
それでもパンがいいという方のためには、米粉のパンも開発されています。
小麦粉のパンとはちょっと食感が違いますが、ローソンなどでも既に商品化されており、値段も小麦粉のものとそれほど変わらず、結構好評のようです。
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