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米食のメリット
近年「健康食」として海外でもブームになっている和食。
和食はお米のご飯の「主食」と、汁物・煮物・焼物などの「副食」との組み合わせが基本ですが、なぜこの食生活が体にいいのでしょうか?
(1)ご飯は様々な食材との組み合わせが可能
実は、お米自体は他の穀物と比べても、飛び抜けて栄養的に優れているというわけではありません。玄米や胚芽米などに体にいい成分が多少含まれているものの、大部分は炭水化物からできているという点では、他の穀物と変わりません。
しかし、他の食材との相性という点において、お米のご飯はどの穀物をも凌ぐ柔軟性を誇ります。
ちょっと考えてみてください――パンやめん類に合うもので、ご飯に合わないものってありますか? ジャムやピーナッツバターのような例外はありますが(中にはこれらをご飯にかけて食べるというツワモノもいますが)、ご飯のおかずにしても問題のないものばかりです。
逆に「ご飯には合うけどパンやめん類にはちょっと」というものって結構ありますよね。たとえば梅干や明太子、塩辛や佃煮などは、特にパンと一緒に食べる人はあまりいないのではないでしょうか。
このように、様々な食材との組み合わせによって、必要な栄養素を普段の食事からムリなく取ることができるのです。
(2)ダイエットに効果的
日本人でご飯を食べたことのない方はいないと思いますが、ご飯はパンやめん類と比べると腹持ちがいいと感じているのではないでしょうか? 実際ご飯は、蕎麦粉・小麦粉食に比べると消化に時間がかかるので、間食の誘惑も少なくなります。
特に夜の間食がやめられなくてお困りの方は、夕食をご飯にしてみては?
また、ご飯は粒食なので、必然的に粉食(パンや麺類など)よりもしっかり噛むことになります。噛むことのメリットは脳の満腹中枢が刺激されること。これによって食べすぎを防ぐことができます(噛むことは、ほかにも脳の活性化や全身の新陳代謝の促進という点でも役立ちます)。
(3)低脂肪・低カロリーな食生活を実現できる
健康食としての「和食」の場合、単にご飯を主食にするだけでなく、「長寿村」の食生活を意識したものを差すようです。つまり、(1)よりもさらに体にいいわけですね。
「長寿村」とは、日本に点在する、健康で長生きなお年寄りの多い地域。これらの土地の食生活には、大まかに言って以下の特徴があります。
・主食はご飯(「かて飯」と呼ばれる、米を節約するために他の雑穀や野菜などを混ぜたものを含む)
・その土地で摂れる新鮮な「旬のもの」を使った副食
・調理の際は油脂はあまり使わない
・野菜・海藻など植物性の食品が中心
・たんぱく質は主に大豆や魚(いずれも良質なたんぱく源)から摂る
特記すべきは、ご飯を主食にすると、特に意識しなくても、こうした一見質素なおかずでも、十分においしい食事をいただけるということです。
しかし、パンやめん類が主食の場合、動物性食品の揚げ物や炒め物、油たっぷりのドレッシングをたくさんかけたサラダなどと一緒に摂ることが多くなります。パン・スパゲッティに至っては、その上さらにバターや油たっぷりのペーストを添えて食べることも多いですし、逆にバター・ペーストのみということも多い。どちらにしても、栄養バランスは良くありません。
そして、こうした高脂肪・高カロリーの食生活の継続が、肥満や生活習慣病を引き起こすことは、欧米人の間では既によく知られていることです。
逆に、「長寿村の食生活」にした場合、上記のように「低脂肪・低カロリー」が実現され、さらに植物繊維が腸をキレイにしてくれるので、大腸ガンの予防にもなります。特に海藻は良質なミネラル源にもなります。
「長寿村」のお年寄りたちが元気で長生きなのもうなづけますね。
(4)日本の食料自給率をアップできる
詳細は既に「今なぜお米か」でも述べていますので省略しますが、お米を主食として積極的に取ることで、日本の食料自給率の向上につながります。
また、国産のものは農薬等の問題において安全性が高く、輸入品より安心して食べられます。
参考文献
「ごはん食の基本レシピ」(幕内秀雄著・日経ヘルス編/日経BP社)
「新・カラダにおいしい「和粗食」のすすめ」(仲田雅博・木村祐子監修/PHP研究所)
「和食のすすめ」(永山久夫著/春秋社)
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